研究課題/領域番号 |
18H00934
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
イシ アンジェロ 武蔵大学, 社会学部, 教授 (20386353)
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研究分担者 |
白水 繁彦 駒澤大学, 付置研究所, 研究員 (80095942)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 日系ブラジル人 / 移民メディア / ジャパン・ハウス / 在日ブラジル人 / 新聞 / 文化外交 / エスニック・メディア / ウチナーンチュ |
研究実績の概要 |
コロナ危機収束で、イシは3年ぶりにサンパウロで補足調査を実施することができ(8月)、日系移民メディアの激変ぶりについて把握できた。主要新聞は廃刊となり、場所を改めて『ブラジル日報』として再出発したので、その新編集部を見学し、編集長や新規事業担当記者等に聞き取りを行なった。日伯両国の視聴者獲得を目指すウェブ配信のテレビ番組を開始したメディア媒体の代表とそのキャスターを務めるアーティストをインタビュー、番組のディレクターや編集者など複数のスタッフにも話を聞いた。次に、日本政府が立ち上げた各国でのジャパン・ハウス事業の事例研究については、ブラジルの事例に関する補足調査を行なった(8月に展示説明担当者と面談)。他方、白水はこれまで続けて来たディアスポラ・ウチナーンチュ(海外在住沖縄出身者およびその子孫)のアイデンティティの変容調査のためにフィールドワークを3回実施した。第1の調査は9月にハワイオキナワン・フェスティバル参与観察で、最大の成果はHUOA元会長J.T.のライフストーリーを長時間にわたって聴取したこと。第2の調査は沖縄での「第7回 世界のウチナーンチュ大会」の参与観察(10月29日~11月5日)。特に南米系の若いウチナーンチュが声高に「私はウチナーンチュである」という一方で「私はニッケイである」ともいう、そのアイデンティティのあり方、心的機構の解明の必要を感じた。第3の調査は23年2月、沖縄のウチナーンチュの「衣装」特に晴れ着にみる自己表象の研究で、今後に予定しているハワイのウチナーンチュとの比較研究のための予備的調査である。最後に、イシが実施した国内調査について簡潔に触れる。23年2月、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで実施された「ブラジル特別デー」を参与観察した。地元のラグビーチームの試合を活用して開催されたが、ブラジルに無関心な層に対する広報戦略が興味深かった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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