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2019 年度 実績報告書

マイノリティの包摂/排除をめぐる生政治:部落改善・融和政策の歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H00941
研究機関公益財団法人世界人権問題研究センター

研究代表者

野口 道彦  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00116170)

研究分担者 関口 寛  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (20323909)
井岡 康時  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60810926)
石元 清英  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (90212935)
小林 丈広  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60467397)
白石 正明  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (70253573)
杉本 弘幸  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (10625007)
田中 和男  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (80571413)
手島 一雄  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60773926)
廣岡 浄進  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 客員研究員 (30548350)
矢野 亮  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00755324)
山本 崇記  公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, その他 (80573617)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードマイノリティ / 被差別部落 / 留岡幸助 / 北海道家庭学校 / 社会事業 / 生政治 / 包摂/排除
研究実績の概要

今年度は、下記日程で合計9回の研究会を開催した。2019年4月19日(金)、20日(土)、5月25日(土)、6月29日(土) 、7月28日(日)、8月31日(土) 、9月29日(日) 、10月27日(日) 、2020年2月23日(日) (うち4月19日、20日は合宿形式にて実施)。共同研究の内容は下記のとおりである。
◆「留岡幸助日記・手帳」の書誌的研究  北海道家庭学校が所有する留岡幸助が残した「日記・手帳」(全321冊)について、昨年度作成したデジタル複製を分担して解析し、その書誌にかんする台帳を作成した。これにより全冊の執筆時期、執筆内容を概観しうるようになり、今後の共同研究の作業やスケジューリングを具体的にイメージすることが可能となった。
◆「留岡幸助日記・手帳」の解析  資料の書誌的把握にもとづき、手始めに一九一〇年代の日記を分担解読を開始することを決め、担当者が解析結果を記入するためのワークシートを作成した。次年度以後、これを用いて本格的に解読作業を進める計画である。
◆北海道家庭学校での調査および実地視察  本研究会の野口道彦、関口寛、小林丈広、井岡康時が6月、7月、8月、10月に北海道家庭学校に赴き、「留岡幸助日記・手帳」浄書原稿および関係資料の調査を行い、同資料の約8割の撮影を終えた。なお同資料については次年度にも継続して調査を行い、全資料を撮影する予定である。また上記調査に際し、7月に現地の遠軽町郷土館を訪問し、同地における留岡幸助はじめとするキリスト教社会事業家の活動にかんする資料および研究状況のレクチャーを受けた。また10月には白滝支湧別を訪問し同校の旧第二農場および済美館校舎の視察を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度までに北海道家庭学校所蔵の「留岡幸助日記・手帖」のデジタル化を終えた。今年度は同資料の整理段階において同校で作成された「浄書原稿」の撮影に着手し、全体で約10万頁あるうちの約8割の撮影を終えた。次年度にも同作業を継続する予定で、これを用いることで膨大な「留岡幸助日記・手帖」をより効率的に解読・解析することが可能となることが見込まれる。

今後の研究の推進方策

2019年度末に発生した新型コロナウィルスの感染流行により、共同研究の開催および調査の実施が困難となった。収束に時間を要する場合、オンライン方式による研究会開催の環境を整え、通常の共同研究に近い活動を行えるように工夫したい。
なお北海道家庭学校で予定している調査については、新型コロナウィルスの感染流行の収束をまち、早期に実施できるよう調整をはかる予定である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 地域史と障害者研究と2020

    • 著者名/発表者名
      小林丈広
    • 雑誌名

      障害史研究

      巻: 1号 ページ: 61

  • [雑誌論文] (紹介)黒川みどり・山田智『評伝・竹内好ーその思想と生涯』2020

    • 著者名/発表者名
      田中和男
    • 雑誌名

      佐賀部落解放研究所紀要

      巻: 37号 ページ: 127-133

  • [雑誌論文] 書評・藤野裕子著『都市と暴動の民衆史』2019

    • 著者名/発表者名
      杉本弘幸
    • 雑誌名

      ヒストリア

      巻: 274 ページ: 60-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 統治テクノロジーのグローバルな展開と「人種化」の連鎖 : 日本近代の部落問題の成立をめぐって2019

    • 著者名/発表者名
      関口寛
    • 雑誌名

      人文学報

      巻: 114 ページ: 73-95

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「人間は尊敬すべきものだ」という思想 : ゴーリキー『どん底』の受容と全国水平社の創立2019

    • 著者名/発表者名
      関口寛
    • 雑誌名

      初期社会主義研究

      巻: 28 ページ: 104-119

    • 査読あり
  • [学会発表] 箱訴:明治の目安箱②2019

    • 著者名/発表者名
      杉本弘幸
    • 学会等名
      京都府立京都学・歴彩館「文書をよむ」
  • [学会発表] コメント 「生存」と「福祉」のはざま-福祉資源の受益者からみた再構成-2019

    • 著者名/発表者名
      杉本弘幸
    • 学会等名
      日本史研究会大会近現代史部会共同研究報告
  • [学会発表] 生政治的統治のグローバルな展開と被差別部落2019

    • 著者名/発表者名
      関口寛
    • 学会等名
      日仏学術交流シンポジウム「人種主義・反人種主義の越境と転換」
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本近代の人種主義・差別・統治性2019

    • 著者名/発表者名
      関口寛
    • 学会等名
      「差別から見た日本宗教史再考―社寺と王権に見られる聖と賎の論理」研究会
    • 招待講演
  • [図書] 谷三山、師の師たる人。 : 「谷三山研究会」調査研究レポート 4 (Nara-Eurasia Institute's report ; 2019-2)2020

    • 著者名/発表者名
      橋本紀美、谷山正道、吉田栄治郎、小林丈広
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      奈良県立大学ユーラシア研究センター
  • [図書] 環太平洋地域の移動と人種 : 統治から管理へ、遭遇から連帯へ2020

    • 著者名/発表者名
      平野克弥、鬼丸武士、関口寛、徳永悠、吉村智博、内野クリスタル、土屋和代、成田龍一、田辺明生、竹 沢泰子
    • 総ページ数
      422
    • 出版者
      京都大学学術出版会
  • [図書] 人権についての市民意識調査報告書2019

    • 著者名/発表者名
      石元清英
    • 総ページ数
      123
    • 出版者
      豊中市

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公開日: 2021-01-27  

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