研究実績の概要 |
日本老年学的評価研究プロジェクト参加市町村のうち、6市町にて2020年10月から翌年1月の期間に自記式集合もしくは郵送調査を実施し、回答1,416人のうち1,358人(77.8±5.9歳、女性1,057人)を分析対象とした。通いの場参加後に新たに運動を始めた人が分析対象のうち一般参加者212人、ボランティア211人、無回答14人、このうち通いの場参加が直接のきっかけは、一般参加者109人(51.4%)、ボランティア135人(64.0%)、他の社会活動は一般参加者141人、ボランティア174人、無回答11人で、通いの場参加が直接のきっかけが一般参加者82人(58.2%)、ボランティア107人(61.5%)だった。また、新たな参加に伴い何らかの役に就いた人が、一般参加者12.2%、ボランティア46.7%で一般参加者でも1割であった。次に、通いの場に来ない日に比べて来る日は歩く時間が長い者は458人(33.7%)、属性欠損除くとボランティア580人中36.6%、一般参加者720人中32.5%だった。通いの場に来ない日に歩く平均的時間は全体及び一般参加者、ボランティア別でも30分以上が約80%、来ない日に歩く時間30分未満群では来る日の増加時間は30分未満が約60%、同様に30分以上群では増加30分以上が60%程度以上の傾向だった。通いの場参加者の3割が通いの場に来る日は来ない日に比べて歩く時間は長いと認知し、通いの場に来る日は歩く時間が長いことが確認できた。 次に、愛知県武豊町通いの場参加者827人対象で2022年1月に郵送調査を実施し、回収662人(80.0%)、同町では2021年4月から通いの場が順次再開されたが、再開後参加継続46.1%、再開後参加していないが36.4%、再開前に参加をやめていたが9.1%などでコロナ禍の影響もあり回答者のうち参加継続は以前の半数以下であった。
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