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2020 年度 実績報告書

障害者の文化芸術活動の実践分析に基づくエンパワメント評価及び支援システム開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H00977
研究機関神戸大学

研究代表者

津田 英二  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (30314454)

研究分担者 稲原 美苗  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00645997)
松岡 広路  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10283847)
岡崎 香奈  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20737332)
大田 美佐子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (40362751)
清野 未恵子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (40570966)
赤木 和重  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70402675)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード障害者 / 文化芸術活動 / 生涯学習 / 社会教育 / 特別支援 / 日韓 / 舞台芸術
研究実績の概要

2020年度は、新型コロナ感染拡大のためにフィールドワークやアクションリサーチの実施の多くが困難になり、代替措置としてWEBを活用した量的調査を実施した。調査は、20歳以上の男女に対して、文化芸術活動に対する理解や障害者の芸術活動に対する理解、障害者問題に対する理解の程度を尋ね、文化芸術への意識の高さと障害者問題への理解の深さの相関性を把握するものとして設計した。
また、これも昨年度末に新型コロナ感染拡大のために延期としていた日韓交流セミナー「知的障害者の舞台芸術とその支援」を、12月19日にオンラインによって開催することができ、日韓の研究者、実践家からエンパワメント評価の観点や支援のあり方についての情報や知見を得た。
アクションリサーチについては、「のびやかスペース」の活動において、オンラインでプログラムを展開することとなり、その動きを利用してWEBを用いた文化芸術活動やその発信を試行した。この経験により、オンラインでの活動に着眼する契機を得た。
また、アクションリサーチのフィールドとして神戸大学附属特別支援学校との連携を深め、また前年度に行なったフィールドワークの記録に基づいた討議を行ない、論文としてまとめた。
障害者の文化芸術活動実践の情報収集については、引き続き意識的に行なった。特に兵庫県内の多様な活動の情報整理を進めた。昨年度まで集約した情報については、WEBページで公開するとともに、その情報を介した実践者との関係形成にも努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染拡大を受けて、国内外の実践現場でのアクションリサーチや定点観測の実施が困難となった。ただし、計画を根底から覆される事態への対応として取り組みの変更を行なった。新しい取り組みは順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

取り組み変更によって実施した量的調査の分析や活用を行なう。
オンラインによる障害者の文化芸術活動の可能性について、検討し、アクションリサーチを実施する。
感染が収まり、当初の計画に基づいた研究が実施可能となった時点で、可能な限り当初計画に近い取り組みに戻していくことを検討する。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] 韓国ナザレ大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      韓国ナザレ大学
  • [雑誌論文] 非対称的関係の学習論:障害者の教育実践が提起する学びの形2021

    • 著者名/発表者名
      井上太一, 猪原風希, 辻合悠, 津田英二
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 14-2 ページ: 59-67

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 排除されてきた人たちへの生涯学習支援 2020

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 雑誌名

      月刊社会教育

      巻: 767 ページ: 40-43

  • [雑誌論文] 知的障害のある人と生涯学習:学習者中心という発想へ 2020

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 雑誌名

      発達教育

      巻: 472 ページ: 28-29

  • [雑誌論文] 知的障害のある人と生涯学習:障害者の生涯学習推進政策 2020

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 雑誌名

      発達教育

      巻: 471 ページ: 28-29

  • [雑誌論文] 知的障害のある人と生涯学習:卒業後も生活の中にある学び 2020

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 雑誌名

      発達教育

      巻: 470 ページ: 28-29

  • [雑誌論文] SDGsを切り口としたサービスラーニングの可能性2020

    • 著者名/発表者名
      清野未恵子
    • 雑誌名

      ふくしと教育

      巻: 28 ページ: 12-15

  • [雑誌論文] ゆれる正しさ,ほどける自閉症 2020

    • 著者名/発表者名
      赤木 和重, 村上公也
    • 雑誌名

      発達

      巻: 161 ページ: 60-68

  • [雑誌論文] 大学院生が企画運営する哲学カフェの社会教育学的実践2020

    • 著者名/発表者名
      稲原美苗, 藤原雪, 山川哲
    • 雑誌名

      思考と対話

      巻: 2 ページ: 88-94

    • 査読あり
  • [学会発表] 知的障害者の大学教育の可能性をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      寺門宏倫, 船橋秀彦, 李東貴, 津田英二, 長谷川正人, 田中良三
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第58回大会
  • [学会発表] 非対称的関係の学習論~障害者の教育実践が提起する学びの形2020

    • 著者名/発表者名
      津田英二, 井上太一, 猪原風希, 辻合悠
    • 学会等名
      日本社会教育学会第66回研究大会
  • [学会発表] 哲学対話~「生きづらさ」を自分で「考える・語る・表現する」~2020

    • 著者名/発表者名
      稲原美苗
    • 学会等名
      日本ファシリテーション協会関西支部イベント
  • [学会発表] 音楽の歴史研究におけるトランスナショナルなアプローチについて2020

    • 著者名/発表者名
      大田美佐子
    • 学会等名
      Workshop: At the Borders of Art and Power: Western Classical Music in the Global Marketplace
  • [学会発表] 知的障害青年の20歳前後の人格形成を考える2020

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第58回大会
  • [図書] 子育てのノロイをほぐしましょう2021

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      日本評論社
    • ISBN
      978-4535563971
  • [図書] フェミニスト現象学入門2020

    • 著者名/発表者名
      稲原 美苗、川崎 唯史、中澤 瞳、宮原 優
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      978-4779514265
  • [備考] インクルーシヴな社会をめざす実践的研究

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/~zda/communityhouse.html

  • [学会・シンポジウム開催] 日韓交流セミナー「知的障害者の舞台芸術とその支援」2020

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公開日: 2021-12-27  

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