• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

「育てにくさ」と胎児行動との関連に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H00994
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関九州大学

研究代表者

諸隈 誠一  九州大学, 医学研究院, 教授 (50380639)

研究分担者 荒田 晶子  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00266082)
大村 吉幸  東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任研究員 (10598022)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード胎児 / 発達 / 育てにくさ / 自閉スペクトラム症
研究成果の概要

ヒト胎児の行動を超音波断層法を用いて観察し、レム睡眠の活動性を示す眼球運動密度と生後発達や睡眠覚醒リズムとの関連を認めた。また、環境省エコチル調査の情報を使用し、妊娠前および妊娠中の母親の身体活動や睡眠と3歳までに診断された児の自閉スペクトラム症(ASD)との関連を解析した。その結果、妊娠中の身体活動レベルが高い母親では3歳児のASDのリスク比は低かった。また、妊娠中の睡眠の問題によりリスク比が高くなる傾向が見られた。
動物実験では、ラット胎仔の行動を無麻酔下にて超音波断層法により観察した。ヒトとラットの発達における相同性と神経回路形成に関する解析を進めているところである。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胎児の行動観察により、生後の育てにくさの要因が胎児期にはじまっていることを初めて報告し、胎児期の環境要因として母体の生活習慣が生後の児の睡眠の問題や気質と関連があること、さらに、自閉スペクトラム症発症とも関連があることを示した。
以上のように、妊娠中に生後の育てにくさや発達障害の要因があることを示したことは、学術的に意義がある。
近年、社会問題となっている発達障害の増加に関して、今後の取組に示唆を与えるものであり、社会的意義も大きいと考える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi