研究課題/領域番号 |
18H01000
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
石井 好二郎 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30243520)
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研究分担者 |
辻 延浩 滋賀大学, 教職大学院, 教授 (00378431)
國土 将平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10241803)
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
田中 秀樹 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (30294482)
田中 千晶 桜美林大学, 健康福祉学群, 准教授 (40369616)
田中 茂穂 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養・代謝研究部, 部長 (50251426) [辞退]
原田 哲夫 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (60260692) [辞退]
香村 恵介 名城大学, 農学部, 准教授 (80735481)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 思春期 / 睡眠 / 身体活動 / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
日中の眠気を評価する尺度にはPDSS-Jを使用し,得点が16点未満である対象者を「眠気なし群」に,16点以上である対象者を「眠気あり群」に分類した.目的変数を日中の眠気の程度の分類(眠気なし群もしくは眠気あり群)に,説明変数を校種,性別,1日あたりのMVPA時間,1日あたりの歩行時間とした決定木分析を実施し,眠気なし群の割合が最も高い集団における身体活動強度・時間パターンを探索的に分析した.決定木分析はデータマイニングの一種であり,設定した説明変数の中から適切な変数を一つ選択し,集団内の目的変数の分布がより均一な傾向を有する集団へと分割することを繰り返す手法である.決定木分析のアルゴリズムは複数存在するが,本研究ではclassification and regression treeアルゴリズムを用いた. 決定木分析の結果,分析対象者全員が含まれる集団は,まず校種および性別によって分割された.その後,小学5・6年生男子を除く全ての集団において,各身体活動変数による分割が進行した.眠気なし群の割合が最も高くなる身体活動強度・時間パターンとして,小学5・6年生女子においては「MVPAを0分間/日超実施し,かつ歩行を40分間/日超実施すること」という条件が得られた.同様に,中学生男子で「MVPAを50~250分間/日実施すること」,中学生女子で「MVPAを20~150分間/日実施すること」,高校生男子で「歩行を90~120分間/日実施すること」,そして高校生女子で「歩行を80分間/日超実施すること」という身体活動強度・時間パターンの場合,各集団における眠気なし群の割合が最も高くなった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本国内における思春期小児の日中の眠気に関わる至適な身体活動強度・時間パターンの解明を目的とした.1都1道1府13県に所在する小学校36校,中学校23校,および高等学校15校の,合計74校を対象とした大規模横断調査を実現しており,最終的な分析対象者は,小学5年生~高校3年生の児童生徒15,837名であった.目的変数を日中の眠気の程度の分類(眠気なし群もしくは眠気あり群)に,説明変数を校種,性別,1日あたりの中高強度身体活動時間,1日あたりの歩行時間とした決定木分析を実施した.その結果,小中高の校種や性別によって日中の眠気に関わる至適な身体活動強度・時間パターンがあり,集団の特性に応じた基準値を提案できるようにした.
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今後の研究の推進方策 |
データ分析はほぼ完了したので、今後は、新型コロナウイルス感染拡大のため実施できなかった研究報告と成果発表に努めたい。具体的には、対象校となった学校への結果報告や、学会発表ならびに論文投稿を行い。第三者を含めた研究課題の検討も進める。 また、調査を進める内に、学校の地域性のような影響も結果に反映されているように感じ出した。したがって、研究の発展として、地域性の原因を探求することにも挑戦したい。
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