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2022 年度 研究成果報告書

地域をつなぐ自省的な「歴史認識」形成のための実践的研究-東北地方を基軸に-

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01004
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関岩手大学

研究代表者

今野 日出晴  岩手大学, 教育学部, 教授 (10380213)

研究分担者 外池 智  秋田大学, 教育学研究科, 教授 (20323230)
二宮 衆一  和歌山大学, 教育学部, 教授 (20398043)
河西 英通  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 名誉教授 (40177712)
土屋 明広  金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50363304)
小瑶 史朗  弘前大学, 教育学部, 教授 (50574331)
伊藤 大介  東北学院大学, 教養教育センター, 助教 (70400439)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード軍事郵便 / 歴史認識 / 歴史教育 / 和解 / 授業づくり / 歴史家のように読む
研究成果の概要

社会科教育研究者を中心にして、「軍事郵便」(北上平和記念展示館所蔵)に焦点をあわせて、その書き手の居住していた地域のフィールドワークも含み込んだ歴史教育プログラムを構想し、「軍事郵便」の資料的特性を活かした授業実践をおこなった。その授業実践と学際的な検討によって、戦争へと駆りたてられた被害的な側面と中国の戦場での加害的な側面とが、農民兵士の戦争体験から浮かびあがり、等身大の戦争とその責任にも眼を向けるような、自省的な「歴史認識」への萌芽を確認することができた。

自由記述の分野

歴史教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地域のなかの「軍事郵便」を授業実践に取り入れて、形態、宛先、差出地、差出時期、検閲の有無などの基本的なことから、内容を理解するための文脈(時代状況、戦局の推移、戦場の拡大、地域や家族の実状など)まで、「軍事郵便」を、授業で扱う際の方法を明確にしたこと。それによって、遠くの戦争を身近な個人の体験としての戦争へと捉え直すことを可能にするとともに、史・資料を「歴史家のように読む」ことの方法的有効性を提示しえた。
また、授業実践を学際的に検討することによって、「史・資料読解」「法による和解」「授業評価」など、授業実践を検討する視点そのものを深化させ、<歴史実践>のひとつのスタイルを示すことになった。

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公開日: 2024-01-30  

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