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2018 年度 実績報告書

地域連携型による自律的な教職課程の質保証に向けた評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H01024
研究機関沖縄大学

研究代表者

嘉数 健悟  沖縄大学, 人文学部, 准教授 (50612793)

研究分担者 小林 稔  琉球大学, 教育学研究科, 教授 (70336353)
嘉納 英明  名桜大学, 国際学部, 教授 (30449962)
遠藤 洋志  琉球大学, 教育学部, 教授 (90369926)
岩田 昌太郎  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (50433090)
天久 大輔  沖縄大学, 人文学部, 講師 (20802911)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード質保証 / 教職課程 / 地域連携
研究実績の概要

本研究は,教職課程を有する大学が相互のピア・レビューを通して,相互に課題を共有し教職課程の質保証を継続的に実施し,その質的水準の維持や向上を図るための評価システムを開発することを目的としている。その中で,本年度は4年間の研究期間の初年度であるため,資料収集と国内外の調査が主たる目的であった。
資料収集については,国内外における高等教育の質保証に関する論文や雑誌記事等を中心に収集を行った。その際,広島大学大学院教育学研究科の2名の大学院生に協力してもらった。
国内調査については,研究分担者の小林や岩田が高等教育や教員養成の質保証に関する研究を行っている研究者へのインタビュー調査や関連する研究会,フォーラムに出席し,資料を収集した。とりわけ,小林は「教員養成教育認定評価フォーラム」(2019年3月)において,コメンテーターとして登壇した。また,研究代表者の嘉数と研究分担者の嘉納は,所属する大学における教職課程の質保証について,これまでの地域連携やその在り方,環境整備について整理,検討を行った。その成果については,教育関連の学会において発表した。
国外調査については,研究代表者の嘉数と研究分担者の天久,遠藤が実施した。まず,遠藤は,タイ王国の国立ウドンタニ・ラチャパット大学の教育学部保健体育講座と国際共同研究の体制づくりを実施し,次年度以降に当該大学及び周辺大学の事例について共同で調査することが可能な段階までの連携体制を作っている。嘉数と天久は,アメリカのカンザス大学(The University of Kansas)を訪問し,同大学の①質保証のプロセスについて,②学習成果の検証について,③質保証に向けての今後の方向性について,の3点を中心とした意見交換を行った。
他にも,研究課題への理解を深めるための勉強会を2回(9月,3月)実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度は,資料収集と国内外の調査を中心としていた。その中で,地域連携における教職課程の質保証に向けた取り組みについては,計画的に実施,整理できている。一方で,国内の事例調査は十分に実施できていない。また,国外の調査についても予定した国の一部のみしか実施できていない。そのため,高等教育機関における質保証の在り方,教職課程における質保証の在り方についての研究成果や課題を十分に導出するまでに至っていない。2019年度も国内外の調査を予定しているため,調査を継続しながら新たな研究課題に取り組む予定である。

今後の研究の推進方策

本研究を進めるにあたっては,今後,2つの異なる教職課程を有する大学において,それぞれの大学が教職課程の理念に基づき,どのようにカリキュラムを構成し,どのような教員養成を行っているのかなどについて,自己点検・評価を実施してもらう必要がある。そのためにも,2019年度中に国内外の事例を整理し,自己点検・評価を実施するための環境整備に取り組んでいく。また,当初の予定よりも研究が進んだ場合には,研究代表者の所属する大学において暫定的な自己点検・評価を実施していきたい。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] The University of Kansas/Department of Curriculum & Teaching(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      The University of Kansas/Department of Curriculum & Teaching
  • [国際共同研究] UdonThani Rajabhat University(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      UdonThani Rajabhat University
  • [雑誌論文] 教師志望学生の力量形成を目指した「教職インターンシップ」の在り方につい て-教育委員会・学校・大学の連携に着目して-2019

    • 著者名/発表者名
      嘉数健悟・上地幸市・仲嶺香代
    • 雑誌名

      教職実践研究

      巻: 9 ページ: 25-32

  • [雑誌論文] 実践的指導力の基礎を培う「教職インターンシップ実践」の在り方-学校と大学の協働による実践を通して-2019

    • 著者名/発表者名
      上地幸市・嘉数健悟
    • 雑誌名

      沖縄大学人文学部紀要

      巻: 22 ページ: 69-76

  • [雑誌論文] 小学校高学年体育授業 における「ほめ合い」が運動意欲に及ぼす影響-ハードル走と走り幅跳びの混合種目につい てミックスドメソッドによる分析を行って-2019

    • 著者名/発表者名
      小林稔・具志堅太一・嘉数健悟・佐藤正伸・砂川龍馬・喜屋武享
    • 雑誌名

      文教大学教育学部紀要

      巻: 52 ページ: 185-197

  • [雑誌論文] 小学校体育科の指導に必要な知識について-小学校教員養成教育に おける体育科指導力養成のコアカリキュラムの検討-2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤正伸・小林稔
    • 雑誌名

      文教大学教育学部紀要

      巻: 52 ページ: 179-184

  • [雑誌論文] Becoming a Teacher Educator in Japan:教師教育者の力量形成に資するワークショップ型研修の効果とself-studyの観点から2019

    • 著者名/発表者名
      岩田昌太郎・齊藤一彦・草原和博・川口広美
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書

      巻: 17 ページ: 17-26

  • [雑誌論文] 英語即興ディベートを通した「知性」の育成-Basic EnglishⅠにおける発信型授業の展開において-2019

    • 著者名/発表者名
      天久大輔
    • 雑誌名

      教職実践研究

      巻: 9 ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 教師教育者の成長過程に関する質的研究 -TAの経験はアイデンティティ形成にどのように影響を与えるか-2018

    • 著者名/発表者名
      岩田昌太郎・草原和博・川口広美
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌

      巻: 41 ページ: 35-46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Onset of Accelerated Muscle Deoxygenation During the 20-m Shuttle Run Test in Boys2018

    • 著者名/発表者名
      Kume D, Iguchi A, Endoh H
    • 雑誌名

      Pediatric Exercise Science

      巻: 30 ページ: 474-479

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 教員養成教育の自律的な質保証に挑む:日本型アクレディテーション・シス テム構築に向けた自己分析活動の促進2019

    • 著者名/発表者名
      小林稔
    • 学会等名
      教員養成教育認定評価フォーラム
  • [学会発表] 多文化化の沖縄社会における学校と地域2019

    • 著者名/発表者名
      嘉納英明
    • 学会等名
      日本教育支援協働学会2018年度研究大会
  • [学会発表] 教育委員会・学校との連携による「教職インターンシップ」の在り方2018

    • 著者名/発表者名
      嘉数健悟・岩田昌太郎・濱本想子・白石智也
    • 学会等名
      日本教科教育学会第44回全国大会
  • [学会発表] 教育実習との役割を明確にした「学校インターンシップ」の在り方-教育委員会・学校・大学との連携を通して-2018

    • 著者名/発表者名
      嘉数健悟
    • 学会等名
      平成30年度教師力向上フォーラム
  • [学会発表] Becoming a Beginning Teacher Educator in Japan: How does beginning teacher educators change identity through teacher assistants and lecture?2018

    • 著者名/発表者名
      Shotaro Iwata, Anja Swennen and Aiko Hamamoto
    • 学会等名
      ATEE conference 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] An attempt at theorization of physical education lesson studies: A 20-year scoping review of the literature2018

    • 著者名/発表者名
      Shotaro Iwata and Tomoya Shiraishi
    • 学会等名
      World Association of Lesson Studies International Conference 2018
    • 国際学会
  • [図書] 教職へのいざない-名桜大学教職入門書-2019

    • 著者名/発表者名
      板山勝樹編著(嘉納英明共著)
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      東洋企画出版

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公開日: 2019-12-27  

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