• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

地域連携型による自律的な教職課程の質保証に向けた評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H01024
研究機関沖縄大学

研究代表者

嘉数 健悟  沖縄大学, 人文学部, 准教授 (50612793)

研究分担者 小林 稔  文教大学, 教育学部, 教授 (70336353)
嘉納 英明  名桜大学, 国際学部, 教授 (30449962)
岩田 昌太郎  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (50433090)
遠藤 洋志  琉球大学, 教育学部, 教授 (90369926)
天久 大輔  沖縄大学, 人文学部, 講師 (20802911)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード教職課程 / 質保証 / 地域連携
研究実績の概要

2020年度の主な研究課題は①教職課程に関する相互評価の実施とその成果,課題の導出を行い、(1)地域の大学関係者と教育委員会,(2)県外大学関係者のみ,(3)地域の大学関係者,教育委員会,県外の大学関係者の三者による評価者の違いが評価結果にどのような差異が生まれるのかについて明らかにすることであった。また、②教職課程を有する大学と教育委員会や学校現場等の関係者との連携による教職課程の質的向上の在り方についてインタビュー調査を実施することであった。しかしながら、本研究課題については新型コロナウイルスの関係もあり、2021年度、2022年度の前期に研究課題を繰り越して実施することになった。そのため大幅な計画の変更を行い、実施可能な範囲で研究を行った。まず、①については、2つの異なる教職課程を有する大学において,それぞれの大学が教職課程の理念に基づき,どのようにカリキュラムを構成し,どのような教員養成を行っているのかなど、ピアレビューを行うことであったが、多くの制約があり実現ができなかった。②については、大学と学校、教育委員会の連携が教職課程の質的向上にどのように寄与するのかについて教職課程を有する総合大学を事例に明らかにした。具体的には、(1)教職課程の充実には、教師志望生がインターンシップや教育実習など、大学以外での学びをし、大学教員とのコミュニケーションによってそれが促進されること、(2)市町教育委員会との連携は大学教員や教師志望生が地域の教育課題を認識することにつながること、(3)教師志望学生は地域や学校での体験的な学びの機会や実践的指導力の育成につながる取り組みを評価していること、などが明らかとなった。一方で、教職を履修する学生の適性や意欲を把握して学校に送りだすことや学内おける教職課程への理解を周知することが課題として挙げられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は新型コロナウイルスの関係もあり、当初の計画を大幅に変更して実施することになった。そのため研究課題を2021年度、2022年度前期に繰り越して実施することになったが、他大学の教職課程のピアレビューや国内調査が実施できなかった。また、教育委員会との連携についても十分な連携が進まず、合同による会議の実施ができなかった。一方で、実施可能な範囲で研究を実施し、Webアンケートの実施や個別のインタビュー調査を通して研究課題の進捗に努めた。

今後の研究の推進方策

当初予定していた研究課題については、2021年度、2022年度に繰り越して実施する。具体的には、教職課程に関するピアレビューの実施とインタビュー調査、大学と学校、教育委員会の連携体制の構築に向けた成果と課題の整理、研究データについての検討と実地調査、関係機関との連携の在り方に関する会議、研究成果のまとめを行う予定である。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 4件、 査読あり 2件) 図書 (3件)

  • [国際共同研究] Monash University(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      Monash University
  • [雑誌論文] 体育科授業研究における情報発信に関する調査:商業誌に着目して2021

    • 著者名/発表者名
      横沢大喜・嘉数健悟
    • 雑誌名

      教職実践研究

      巻: 11 ページ: 21-27

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「ポストコロナ社会」における保健体育の意義や 課題に関する調査研究:A県の商船高専を事例として2021

    • 著者名/発表者名
      岩田 昌太郎、橋本 真、柴山 慧
    • 雑誌名

      広島商船高等専門学校紀要

      巻: 43 ページ: 53~65

    • DOI

      10.32221/hiroshimashosenkiyo.43.0_53

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子どもの「格差」問題へ「社会正義」を志向する保健体育はいかに貢献しうるか2021

    • 著者名/発表者名
      岩田 昌太郎、大城 穂乃香、磯村 美菜子、松本 ミユ、村上 遥菜、敖敦 其其格、濱本 想子
    • 雑誌名

      学校教育実践学研究

      巻: 27 ページ: 65~73

    • DOI

      10.15027/50615

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中学校数学科における「深い学び」の自己評価尺度に関する信頼性と妥当性の検討:全国の公立中学校15校を対象とした質問紙調査をもとに2020

    • 著者名/発表者名
      仲宗根 亜矢子、小林 稔、グレジュク シモン
    • 雑誌名

      教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education

      巻: 54 ページ: 239~252

    • DOI

      10.15034/00007874

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Impact of acute mental stress on segmental arterial stiffness2020

    • 著者名/発表者名
      Kume Daisuke、Nishiwaki Masato、Hotta Norio、Endoh Hiroshi
    • 雑誌名

      European Journal of Applied Physiology

      巻: 120 ページ: 2247~2257

    • DOI

      10.1007/s00421-020-04448-9

    • 査読あり / 国際共著
  • [図書] Post-Imperial Perspectives on Indigenous Education: Lessons from Japan and Australia2021

    • 著者名/発表者名
      Kakazu, Kengo., Saito, Eisuke
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      Routledge
  • [図書] 子どもの学びがみえてくる体育授業研究のすゝめ2020

    • 著者名/発表者名
      嘉数健悟・岩田昌太郎
    • 総ページ数
      143
    • 出版者
      創文企画
  • [図書] ポスト・コロナの学校教育 教育者の応答と未来デザイン2020

    • 著者名/発表者名
      岩田昌太郎
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      渓水社

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi