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2018 年度 実績報告書

学士課程カリキュラムの共通性に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 18H01025
研究機関東北大学

研究代表者

串本 剛  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60457835)

研究分担者 葛城 浩一  香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (40423363)
原田 健太郎  島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 講師 (60634441)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード学士課程教育 / カリキュラム / 必修単位
研究実績の概要

本研究課題が答えようとする学術的「問い」は,現代日本において学士課程カリキュラムの共通性はどの程度あるのか,である.この課題設定の独自性は,学士課程全体を視野に,専門分野を超えたカリキュラム分析を行う点にあり,また創造性は,分析手法の応用によって学士課程カリキュラムの歴史的,国際的な比較研究が可能となる点にある.分析の対象は,専門職養成を目的としない約2,500の学科である.対象学科について,必修の授業科目とその単位数を調査しデータセットを作る.その上で,共通性の指標として卒業要件単位数に占める必修の授業科目の単位数(必修単位率)と,複数学科で共通に見られる類型の授業科目の単位数(類型単位数)を算出する.
研究期間の1年目にあたる2018年度は,上記の必修単位率を算出する為,専門職養成を目的としない10系統2,443学科を対象にウェブ調査を行い,学位プログラム毎の履修要件に関するデータセットを作成した.必修単位率が算出できた学位プログラムは2019年3月時点で2,804であり,全体の必修単位率は平均で34.1%であった.もっとも必修単位率が高い分野系統は音楽系で平均50.1%,最も低い系統は社会系で23.3%であった.特に工学系,農学系の状況については,以下の通り研究発表を行った.Harada, Kentaro and Kushimoto, Takeshi(2019)Japanese Higher Education Curriculum for Engineering and Agriculture. Poster presentation at The 17th Annual Hawaii International Conference on Education, 1/6@Honolulu.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

4年の研究期間を通じて使用するデータセットの基本部分を作成できた.ただし必要な情報の捕捉率は,現時点で85.4%であり,引き続き調査を進めデータセットを充実を図る.

今後の研究の推進方策

今年度の調査で必修単位率が算出できた(必要な情報が入手できた)学位プログラムの割合は85.4%であった.次年度は,分野系統毎の分担者がさらに調査を進め捕捉率を高めるとともに,類型単位率の算出方法についても検討する.
いずれの作業についても,9月中に実施する研究会において進捗状況を確認する.年度後半は,分野系統毎に担当者が分析を進め,2020年度内には,各分野について一度は研究発表ができるように研究を推進する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Japanese Higher Education Curriculum for Engineering and Agriculture2019

    • 著者名/発表者名
      Harada, Kentaro and Kushimoto, Takeshi
    • 学会等名
      The 17th Annual Hawaii International Conference on Education
    • 国際学会
  • [学会発表] 現代日本における学士課程カリキュラムの共通性:プログラムレベル指標としての必修単位率2019

    • 著者名/発表者名
      串本剛
    • 学会等名
      日本高等教育学会第22回大会
  • [備考] 学士課程カリキュラム研究会

    • URL

      http://rpuc.ihe.tohoku.ac.jp/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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