研究課題/領域番号 |
18H01048
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗田 佳代子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (50415923)
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研究分担者 |
吉田 塁 東京大学, 大学総合教育研究センター, 特任講師 (50755816)
吉良 直 東洋大学, 文学部, 教授 (80327155)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | TPチャート / ティーチング・ステートメント / 授業改善 |
研究実績の概要 |
2019年度は、ティーチング・ポートフォリオ・チャートの作成研修を大学、初等中等機関、各地のコミュニティなど多様な形態のもと行い、その研修内容の効果を確認し、研修デザインの精緻化およびTPチャートの普及を進めた。 一方でティーチング・ポートフォリオチャートの作成および見直しの内容を含めたティーチング・ステートメントを作成するための研修の開発と実施をいくつかの形態を試しながら行った。 ティーチング・ステートメントをティーチング・ポートフォリオのサマリーと位置づけることで構成を定義し、2018年度末に行った2日間にわたるティーチング・ステートメントの作成研修を出発点として、参加者のアンケートおよび実施者の自己改善を重ねた。結果として、ティーチング・ポートフォリオ・チャートの作成は事前課題とし、1日で完了するティーチング・ステートメント作成研修のデザインに至った。さらに、実際にティーチング・ステートメントの導入を進める大学の協力を得て研修を実施し、参加者の満足度をはじめとする各種データを得てティーチング・ステートメント作成研修の実効性を確認した。 また、普及の一環としてティーチング・ポートフォリオ研究会を立ち上げ促進活動の拠点として位置づけた。2019年度末には第1回のティーチング・ポートフォリオ研究会の総会を実施した。 2019年度は、ティーチング・ポートフォリオ・チャートに関連する研修を海外2件を含めた16件、ティーチング・ステートメントの研修を3件実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
TPチャートやTS研修については2019年度中に対面で相当な数を行うことができたが、年度末近くに新型コロナ感染症影響のため、研修の中止などの対応におわれデータ解析などが遅延することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
ティーチング・ステートメントの構成および研修の構成については実施段階を経て、さらなる安定化を図る。 また、複数の大学の協力を得ることで、作成者のデータおよび導入を決定した機関の導入プロセスに関する情報を収集し、ティーチング・ステートメントの適切な導入と活用についての知見を提供する。
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備考 |
Kayoko Kurita Labでは、TPチャート作成の動画公開などを行っている
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