• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

自己調整学習者を育てる21世紀の成人学習環境デザイン原則の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18H01056
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

美馬 のゆり  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00275992)

研究分担者 Vallance Michael  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00423781)
室田 真男  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (30222342)
市川 尚  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (40305313)
渡辺 雄貴  東京理科大学, 教育支援機構, 准教授 (50570090)
美馬 義亮  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60325892)
根本 淳子  明治学院大学, 心理学部, 准教授 (80423656)
鈴木 克明  熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (90206467)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード自己調整学習 / 社会的に共有された調整学習 / 成人学習 / 学習フレームワーク / コンピテンシー
研究実績の概要

21世紀に必要な成人の能力を明らかにするための調査の一環として、2020年3月に国際機関の本部(パリ)への訪問調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本からの訪問者を受け入れないと連絡があり、2020年7月に延期した。その間、文献調査、学会で中間発表を行い、訪問調査の準備、教材の開発を行なった。しかしながら、感染拡大が収まらず、7月の訪問調査を断念し、文献調査に注力し、教材の開発に取り掛かった。
21世における成人に必要な能力について、国際間組織の報告書や提言書などを調査した。中でもEducation 2030プロジェクトの中間報告書「教育とスキルの未来」(OECD, 2018)は、学齢期について書かれているものの、成人として必要な目標を示していることから、本研究に重要な示唆を与えるものであることがわかった。さらに提示された学習フレームワークとしてLearning Compass 2030では、学習者が自身の能力を発揮し、自分たちの地域社会と地球の幸福に貢献するために必要な知識、スキル、態度、価値を定義している。さらにこれらを学習するには、予見-行動-省察(AAR)サイクルが必要だとする。このサイクルは、学習者が継続的に思考を向上させ、意図的かつ責任を持って行動し、集団的な幸福に貢献する長期的目標に向かって進む反復学習プロセスである。これは本研究「自己調整学習者を育てる21世紀の成人学習環境デザイン原則の構築」が目指す、自己調整学習で強調されているサイクルと一致することが明らかになった。また本研究で開発するシステムに参考にするため、自己調整学習から共調整学習、社会的に共有された学習に関する研究文献を調査し、これらを促進するための支援システムの研究について概観した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国際機関本部(パリ)への訪問調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本からの訪問者を受け入れないと決定したことが判明し、令和元年度、令和2年度と2度にわたり延期した。その間、文献調査に注力し、あわせて教材のプロトタイプの開発を開始した。

今後の研究の推進方策

教材開発を続けていくとともに、当初の予定であった国際機関本部(パリ)への訪問調査については、引き続き先方と連絡を取りつつ、準備を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Potential of Local Science Festivals for a Sustainable Society2019

    • 著者名/発表者名
      Mima, Noyuri
    • 雑誌名

      2018 Science and You, International Conference on Science Communication

      巻: 1 ページ: 1-9

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 同僚モデルを適用したアクティブ・ラーニング推進責任者研修の開発とデザイン原則の提案--国立高等専門学校機構での事例から--2019

    • 著者名/発表者名
      石田百合子・根本淳子・松葉龍一・平岡斉士・鈴木克明
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌

      巻: 36(4) ページ: 243-256

    • DOI

      10.14926/jsise.36.243

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 実践と内省を結びつけるチューター育成プログラムの開発2019

    • 著者名/発表者名
      渡邊浩之・鈴木克明・戸田真志・合田美子
    • 雑誌名

      257-262

      巻: 36(4) ページ: 257-262

    • DOI

      10.14926/jsise.36.257

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンピュータの教育的利用からラーニングトランスフォーメーションへ2019

    • 著者名/発表者名
      美馬のゆり
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 教育とコンピュータ

      巻: 5(3) ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [学会発表] 自己調整学習と数学の学習方略と効力感の関連2020

    • 著者名/発表者名
      橋本佳蓉子,渡辺雄貴
    • 学会等名
      日本教育工学会2020年春季全国大会
  • [学会発表] Design Principles of Higher Education Proposed toward Super-Smart Society (Invited Keynote)2019

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, Katsuaki
    • 学会等名
      International Joint Conference on Information, Media and Engineering (IJCIME2019)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Japanese Society 5.0 and AI. In A. Zhao (Chair), Invited Panel: AI in Education(China-Japan-Republic of Korea)2019

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, Katsuaki
    • 学会等名
      International Conference for Media in Education (ICOME) 2019,China Capital Market Institute,Shenzhen, China
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 数学科授業ノートテイキングにおける自己調整学習能力の育成に向けてー行動経済学理論の援用ー2019

    • 著者名/発表者名
      横山喬一,御園真史,渡辺雄貴
    • 学会等名
      AI時代の教育学会
  • [学会発表] 紙媒体とタブレット端末のノートテイキングにおける学習方略の能力的違いー自己調整学習能力に注目してー2019

    • 著者名/発表者名
      横山喬一,渡辺雄貴
    • 学会等名
      日本教育工学会2019年秋季全国大会
  • [学会発表] 研究活動を学ぶ集団の学習支援2019

    • 著者名/発表者名
      美馬 義亮
    • 学会等名
      日本教育工学会2019年秋季全国大会
  • [学会発表] 学習の変革に向けて(自己調整学習者を育てる)2019

    • 著者名/発表者名
      美馬のゆり
    • 学会等名
      日本リメディアル教育学会第15回全国大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 学習法データベースの構築と適応型インデックスの作成に向けて2019

    • 著者名/発表者名
      美馬のゆり
    • 学会等名
      日本教育工学会2019年秋季全国大会
  • [学会発表] メタ学習を意識した学習支援システムのプロトタイプの開発2019

    • 著者名/発表者名
      美馬のゆり
    • 学会等名
      日本教育工学会2019年秋季全国大会
  • [学会発表] 協調学習と概念マップを用いた数学学習環境の提案2019

    • 著者名/発表者名
      夘子澤 考輔,美馬義亮
    • 学会等名
      日本教育工学会2019年秋季全国大会
  • [図書] Lessons in Leadership in the Field of Educational Technology2019

    • 著者名/発表者名
      Miller, C.T, Pina, A.A.(Eds.) 鈴木 克明(担当:分担執筆, 範囲:Go with the flow, whenever it comes (Chapter 17))
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      Springer Nature Switzerland AG
    • ISBN
      978-3-030-29500-4

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi