地域を担う科学系人材創出のための教員養成・研修システムの開発とその実証的研究

2020 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 18H01068
• 研究機関: 福井大学
• 研究代表者: 淺原 雅浩 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70304201)
• 研究分担者: 大山 利夫 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (20194318) ; 西沢 徹 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (80414382) ; 風間 寛司 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成・院), 准教授 (20736673) ; 伊禮 三之 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (00456435) ; 津野 宏 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (60432069) ; 蒲生 啓司 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 教授 (90204817)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2021-03-31
• キーワード: CST / CMT / 教員養成 / 教員研修 / 地域人材 / 理科教育 / 数学科教育

研究実績の概要

(1) 引き続き、福井県、神奈川県、高知県の３県において、CST養成プログラムの運用に加えて、CST活動およびその活動支援についても実証的研究を進めた。
(2) CST養成プログラムの共通化の検討：引き続き３大学のCST養成プログラムをもとに、共通化プログラムモデルを作成し公表した。なお、３県の現状を精査した結果、各地域に根付いた養成プログラムの統一という実証までは至らなかったが、地域特性を除く部分については既に共通化されていることを確認した。作成した「共通化プログラムモデル」は、現在HP上で確認可能な他地域で展開されている複数のCST養成プログラムと比較しても高い整合性が認められる。
(3) CMT養成プログラムの開発：研究期間の取り組みを通じて、福井CST養成プログラムを参考としながら、福井県および沖縄県の特性に合わせたCMT養成プログラムを提案し、それぞれについて、下記、研究成果報告書に提示した。なお、沖縄県をフィールドとした研究成果は、一冊の研究成果報告書としてまとめた。
(4) これらの成果については、①日本科学教育学会第44回年会において、課題研究「地域の理科・算数・数学教育を支える中核教員養成とその支援とは２」のセッションを企画・実施した。②「2021福井CST・CMTシンポジウム～地域の核となる理数系教員に求められる資質・能力及び活動～」を福井大学にて開催し、研究成果報告、パネル討論、及びポスターセッション（理科・算数・数学関連研究報告計14件）を行った。③福井大学で進めているCMT養成プログラムについては、冊子版「福井大学版CMT養成プログラムハンドブック（プロトタイプ版3.0）」にまとめた。④採択期間全体を通じた研究成果を「研究成果報告書（全203ページ）」にまとめた。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 単元の理解を促す理科授業改善に向けた指針書の提案―高知県中学理科の課題に応える化学教材・補助実験の開発― (2021)
  • 著者名/発表者名: 横田康長，蒲生啓司
  • 雑誌名: 高知大学教育学部研究報告 巻: 81 ページ: 11-139
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 高等学校「科学と人間生活」における形状記憶プラスチックの教材化とその活用 (2021)
  • 著者名/発表者名: 谷口裕樹，岡田拓也，中田隆二，淺原雅浩
  • 雑誌名: 福井大学教育実践研究 巻: 45 ページ: 79-85
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 小学校理科専門科目における粒子領域のオンライン活用教材の開発と実践 (2021)
  • 著者名/発表者名: 淺原雅浩，三浦麻，中田隆二
  • 雑誌名: 福井大学教育実践研究 巻: 45 ページ: 97-106
  • オープンアクセス
• [学会発表] 教員養成段階における福井大学版CMT養成プログラムの開発－地域の核となる算数・数学科教員養成の視座から－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 風間寛司
  • 学会等名: 日本教育工学会，2021年春季全国大会（第38回大会）講演論文集 pp.487-488
• [学会発表] 島の上空にできる雲のでき方を探究する授業提案全国学力・学習状況調査のアイデア例を利用した授業実践 (2021)
  • 著者名/発表者名: 横田康長，赤松 直，蒲生啓司
  • 学会等名: 日本理科教育学会第71回全国大会群馬大会（オンライン開催）19 号，p142
• [学会発表] 化学反応式の定着を図る授業の工夫－原子・分子モデルを使って－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 吉本真里，横田康長，横田美香，蒲生啓司
  • 学会等名: 日本理科教育学会第71回全国大会群馬大会（オンライン開催）19 号，p227
• [学会発表] 共通的CST養成プログラムの提案 (2021)
  • 著者名/発表者名: 淺原雅浩
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウム, プログラム・要旨集，pp.1-4
• [学会発表] 福井大学版CMT養成プログラムの開発研究の成果と課題 (2021)
  • 著者名/発表者名: 風間寛司
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウム，プログラム・要旨集，pp.5-10
• [学会発表] 地域の核となる算数・数学教員（CMT）の養成プログラム (2021)
  • 著者名/発表者名: 伊禮三之
  • 学会等名: 2021福井CST・CMT シンポジウム，プログラム・要旨集，pp.11-18
• [学会発表] 地域の核となる理数系教員に求められる資質・能力及び活動－自律的に学びつづける理科教員の養成を目指したCST事業で求めたもの－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 津野宏
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウ ム，プログラム・要旨集，pp.19-20
• [学会発表] 地域の核となる理数系教員に求められる資質・能力及び活動－教職大学院における理科教育の高度化をめざすCST養成とカリキュラム開発－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 蒲生啓司，楠瀬弘哲
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウム，プログラム・要旨集，pp.21-22
• [学会発表] 高知CST養成・育成事業の展開－第4期に向けて－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 楠瀬弘哲，蒲生啓司，中城 満
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウム，プログラム・要旨集，pp.25-26
• [学会発表] 地域の核となる理数系教員に求められる資質・能力及び活動―単元の理解を促す中学校理科授業改善に向けた化学教材・補助実験の開発― (2021)
  • 著者名/発表者名: 蒲生啓司，横田康長
  • 学会等名: 2021福井CST・CMTシンポジウム，プログラム・要旨集，pp.40-41
• [学会発表] 学生を対象とするCMT（地域の核となる算数・数学教員）養成プログラムの試行とその評価－福井県をフィールドとして (2020)
  • 著者名/発表者名: 風間寛司
  • 学会等名: 日本科学教育学会第44回年会論文集，pp.31- 34（誌上発表）
• [学会発表] 現職教員を対象とするCMT（地域の核となる算数・数学教員）養成プログラムの試行とその評価―沖縄県をフィールドとして― (2020)
  • 著者名/発表者名: 伊禮三之
  • 学会等名: ，日本科学教育学会第44回年会論文集， pp.35-38（誌上発表）
• [学会発表] 教職大学院におけるCST養成と理科実践教育の高度化に向けたカリキュラム開発 (2020)
  • 著者名/発表者名: 蒲生啓司，楠目安由，楠瀬弘哲
  • 学会等名: 日本科学教育学会第44回年会論文集，pp.43-44（誌上発表）
• [学会発表] CST（地域の核となる理科教員）活動の支援基盤の形成～神奈川CST協会を例として～ (2020)
  • 著者名/発表者名: 津野宏
  • 学会等名: 日本科学教育学会第44回年会論文集，pp.45-46（誌上発表）
• [学会発表] CST（地域の核となる理科教員）養成プログラム認定によるCST資格の共通化の検討 (2020)
  • 著者名/発表者名: 淺原雅浩，西沢徹，大山利夫
  • 学会等名: 日本科学教育学会第44回年会論文集，pp.47-48（誌上発表）
• [学会発表] 教職大学院における理科教育の高度化をめざすCST養成とカリキュラム開発 (2020)
  • 著者名/発表者名: 楠瀬弘哲，蒲生啓司
  • 学会等名: 令和2年度日本教育大学協会研究集会，Web開催
• [学会発表] 質量保存の法則の理解を深める授業実践 (2020)
  • 著者名/発表者名: 吉本真里，横田康長，蒲生啓司
  • 学会等名: 2020年日本化学会中国四国支部大会島根大会，SC05
• [学会発表] 飽和水蒸気量の変化による湿度の変化を温度変化から理解を促す実験の提案 (2020)
  • 著者名/発表者名: 横田康長，吉本真里，蒲生啓司
  • 学会等名: 2020年日本化学会中国四国支部大会島根大会，SC06
• [学会発表] 気体の発生と性質を関連づけて理解させる取り組み (2020)
  • 著者名/発表者名: 横田美香，大西真子，横田康長，蒲生啓司
  • 学会等名: 2020年日本化学会中国四国支部大会島根大会，SC-08
• [備考] CST-CMT
  • URL: https://cst-cmt.net/