• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

離散準可積分系の研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H01127
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分12020:数理解析学関連
研究機関東京大学

研究代表者

時弘 哲治  東京大学, 大学院数理科学研究科, 教授 (10163966)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード離散準可積分系 / co-primeness / 離散力学系 / 超離散系 / Hietarinta-Viallet方程式 / ファジーセルオートマトン
研究成果の概要

離散KdV方程式の準可積分拡張として得られた拡張離散KdV方程式がHietarinta-Viallet方程式の2次元拡張であること,その簡約化がHietarinta-Viallet方程式とその一般化された系を含む事によって示し,さらにクラスター代数との関係,特異点閉じ込め性の代数的定式化であるcoprimeness性等を証明した.さらに任意の次元において同じ性質をもつ,準可積分離散方程式系を構成した.
応用として,ルール184セルオートマトンをFuzzy化して得られる交通流モデルについて,基本図を構成しと定常解のすべてを求め安定性を証明し,slow-to-startモデルへの拡張した.

自由記述の分野

応用数学

研究成果の学術的意義や社会的意義

非線形可積分系は,一般には解くことのできない非線形な系の中で,厳密解を構成できる方程式系であり,方程式の持つ美しい代数構造や解が「見える」ことにより,純粋数学から工学まで広い分野にわたって応用されている.特に離散可積分系は,連続系を極限として含み,その応用範囲も広い.一方で,非線形系の中では特殊な系であり,ほとんどの系には可積分性はない.本研究成果は,特異点閉じ込め性という可積分性判定条件を代数的に再定式化することによって離散可積分系を一般化し,その枠を超えた新たな性質の良い離散系を構成したものであり,学術上も応用上もその意義は大きく,他分野へも影響を与えうるものと考えられる.

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi