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2022 年度 研究成果報告書

電子相関が創出する電子液晶現象の理論:素励起、超伝導および量子臨界現象

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01175
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

紺谷 浩  名古屋大学, 理学研究科, 教授 (90272533)

研究分担者 土射津 昌久  奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (70362225)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード量子干渉機構 / 鉄系超伝導体 / カゴメ金属 / 銅酸化物高温超伝導体 / ネマティック秩序 / バーテックス補正
研究成果の概要

強相関電子系は多彩な量子相転移の宝庫であり、回転対称性が破れたネマティック秩序やスメクティック秩序、自発電流やスピン流を伴うカレント秩序が近年発見されている。その解明のため、申請者は(1)熱力学ポテンシャルの極値条件である密度波方程式を解く手法と、(2)汎関数くりこみ群理論に基づき秩序変数を最適化する手法を構築し、以下の新規量子相転移を解明した:
(a)カゴメ金属AV3Sb5で実現する「ダビデ星型秩序」および超伝導状態の機構解明。 (b)ねじれ2層グラフェンにおけるネマティック秩序および(c)鉄系超伝導体におけるスメクティック秩序の機構解明。(d)フラストレート金属における電流秩序機構の解明。

自由記述の分野

物性理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

強相関電子系における多彩な量子相転移の研究は、実験技術の急速な進歩により爆発的に進展した一方で、単純な平均場近似では理解不可能であるため、理論の発展が急務であった。申請者の理論(密度波方程式理論および汎関数くりこみ群理論)により、平均場近似を超えた量子相転移の解析が可能になり、実験事実の解析や理論的予言が可能になったことは大変意義深い。
本理論を具体的物質に適用し、カゴメ金属AV3Sb5のダビデ星型秩序および超伝導発現機構の特定、ねじれ2層グラフェンのネマティック秩序や鉄系超伝導体のスメクティック秩序の機構解明など、多岐に渡る量子液晶の研究を遂行し、当該分野の理論研究の指導的役割を果たした。

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公開日: 2024-01-30  

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