研究課題/領域番号 |
18H01199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分14020:核融合学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長崎 百伸 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (20237506)
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研究分担者 |
伊神 弘恵 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (10390634)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 電子バーンスタイン波 / 電子温度計測 |
研究成果の概要 |
オーバーデンスプラズマでの電子温度分布評価に向け、カットオフ密度が存在しない電子バーンスタイン放射(EBE)を計測するとともに、モード変換過程を実験的に調べた。16チャンネルKa-バンドラジオメータを開発し、Heliotron J、LHD装置において、オーバーデンスプラズマでのBXOモード変換由来のECE信号の観測に成功した。Heliotron Jにおいて、アンテナ視線方向をOX窓に向けたときにECE強度が最大となり、磁場強度に依存するECE周波数スペクトルが得られた。LHDにおいてもBXOモード変換由来のECEを観測し、強いドップラーシフトが起きていることを示す結果が得られた。
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自由記述の分野 |
核融合学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核融合プラズマにおけるエネルギー閉じ込めの物理機構を解明するためには、炉心領域での詳細な分布計測による輸送解析が必要不可欠である。電子サイクロトロン波を用いた従来の電磁波計測では、カットオフ密度と呼ばれる密度上限が存在するため、オーバーデンスプラズマでの電子温度分布計測が困難となっている。本研究では、静電波の一つでありカットオフ密度が存在しない電子バーンスタイン放射(EBE)を用いることで高密度プラズマでの電子温度を評価した。モード変換効率が最大となるOX窓において最大ECE強度が得られるとともに、電子温度を反映したドップラーシフトした周波数スペクトルが得られた。
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