研究課題/領域番号 |
18H01227
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 好孝 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (50272521)
|
研究分担者 |
後藤 雄二 国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器科学研究センター, 先任研究員 (00360545)
毛受 弘彰 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 助教 (10447849)
さこ 隆志 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (90324368)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 宇宙線 / 素粒子実験 / 実験核物理 / 国際協力 / 加速器 / CERN / 超前方散乱 |
研究実績の概要 |
2020年度は、年度当初からのコロナ禍のため、国内外での実験作業や国際会議出席のみならず、学内での対面会議や共同作業も見送る状況となり、スケジュール見直しや研究アクティビティ確保に苦慮した。コロナ禍によるロックダウンによりLHC運転スケジュールは変更され、Run-3で予定するデータ取得に向けたSPSでのビーム較正実験も遅延したが、2021年9月に移動禁止の影響の残る中SPSでのビームテストを9月22日から29日まで実施し、検出器のチェックを行うことができた。本テストでは、ATLAS-ZDCをLHCf検出器下流に設置しての陽子ビーム照射ランも行われ、ZDC-LHCfの連動シャワー測定の性能評価を行う事が可能となった。この結果、ハドロンシャワーのエネルギー分解脳を従来の40%からほぼ半減する事が可能である事がわかった。 コロナ禍ながら、データ解析は順調に行われ、LHCf13TeV陽子陽子衝突から超前方中性子による非弾性度測定や、RHICf実験での検出機性能評価論文を出版した。また、空気シャワー発達に対する超前方粒子生成の影響の中で、特に回折的散乱に焦点を絞って詳細に影響を調査した論文を上梓し、これらの成果による学位論文1本を輩出した。これら以外にも、RHICf実験での超前方中性子の横偏極度測定及び超前方ガンマ線エネルギー測定、超前方K中間子測定の感度見積もりなど、数本の論文を投稿、または投稿準備中である。また、ATLAS-LHCf連動解析の結果についてもコラボレーション内の内部査読を終え、論文草稿執筆に段階にあり、多くの科学成果の刈り取りの段階に来た。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|