研究課題/領域番号 |
18H01235
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
LEONARDI MATTEO 国立天文台, 重力波プロジェクト, 助教 (90816448)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | freq. dep. squeezing / filter cavity / quantum optics / gravitational wave / KAGRA |
研究成果の概要 |
2015年に重力波が初めて検出されたことで、重力波天文学の時代が始まった。重力波の検出数を増やすためには、重力波検出器の感度を向上させる必要がある。重力波検出器の感度を制限する最も基本的な雑音は、光の量子雑音である。このノイズを抑制するためには、光の量子的な性質を操作して、スクイーズド真空場と呼ばれる状態を作る必要がある。 本研究では重力波検出器に適応可能な周波数依存スクイーズド真空場の生成に世界で初めて成功した。この成果はPhysical Review Letter誌のハイライト論文に選ばれ、プレスリリースも行った。
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自由記述の分野 |
Gravitational Waves and Quantum Optics
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重力波天文学という新しい研究分野では今後、人類の宇宙に対する理解を深める多くの発見が期待されている。この研究分野を発展させるためには、重力波検出器を改良する必要がある。本研究では、「スクイーズド真空場」と呼ばれる量子状態を低周波で操作することに初めて成功した。この技術は、より多くの重力波イベントの検出につながるだけでなく、光の量子性に関する我々の理解を深めることにもなる。
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