研究課題/領域番号 |
18H01240
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
|
研究機関 | 公益財団法人高輝度光科学研究センター (2021) 東京大学 (2019-2020) 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2018) |
研究代表者 |
西野 玄記 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 情報処理推進室, テニュアトラック研究員 (80706804)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 宇宙マイクロ波背景放射 |
研究成果の概要 |
本研究は宇宙マイクロ波背景放射(CMB)観測の高精度化を実現することによるインフレーション理論の実験的な検証などを通じた宇宙論の進展を目的としたものである。CMB観測の高精度化の手段として、新たな環境モニターの開発とそれを導入するための観測・データ収集システムの開発を進めてきた。チリ・アタカマ砂漠におけるCMB偏光観測実験Simons Array実験においては本研究で開発された観測システムがその観測制御の要となり、同実験のCMB観測遂行の基礎的な役割を担っている。また、高精度な温度測定系、偏光変調装置のデータ収集系を開発するなど、将来のCMB偏光観測実験でも応用可能な観測システムを構築した。
|
自由記述の分野 |
宇宙物理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では宇宙マイクロ波背景放射(CMB)観測のための観測システムの開発により、CMB観測の高精度化を図ろうとするものであった。CMB偏光観測により宇宙の始めに何が起きたかの証拠を見つけることは宇宙論のその後を決定づけるものとなる。さらに人類のこの世界の成り立ちに関する理解の根本に関わるという意味では、学術の範囲にとどまらない意義を持つ成果に繋がる可能性を持つ。本研究期間内に得られた成果としては、開発されたシステムを用いたCMB観測を開始させることができたところまでであったが、今後高精度なCMBデータにより新たな発見が生み出されるための基礎となる技術となったと考えられる。
|