我々はハッブル宇宙望遠鏡とすばる望遠鏡を用いて,赤方偏移z~2までのクェーサー母銀河の恒星質量と銀河中心の超大質量ブラックホールの質量との関係を調査した. 母銀河の恒星質量と銀河中心の超大質量ブラックホールの質量の比は直近80億年もであり進化していないことを発見した. さらに,質量比の分散もおおむね一定であることを初めて発見した. この結果は,クェーサーフィードバックを取り入れることで,母銀河と超大質量ブラックホール両者の質量成長の関係に制限をかけている数値シミュレーションの結果とも整合的である. 銀河と超巨大ブラックホールは一緒に成長してきた,すなわち共進化してきたことが判明した.
|