もともと可視光および紫外光の高感度撮像のために製作されたCMOSセンサに注目し、冷却して単色X線を照射するシステムを構築した。22.1keVのX線に対して0.94keV(FWHM)のエネルギー分解能を達成した。これは従来のCCDカメラを上回るモノであり、宇宙硬X線観測に向けて十分な撮像分光性能を実証した。またセンサに対して陽子線および重粒子線を照射した結果、想定する衛星寿命を超える損傷を与えたにもかかわらず55Feからの輝線を分解出来ており、また致命的な故障も発生しなかった。これらの成果により、衛星搭載可能性が高まった。また、放射線シールドを設計製作した。
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