研究課題/領域番号 |
18H01259
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
サヌエザ パトリシオ 国立天文台, アルマプロジェクト, 特任助教 (70769348)
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研究分担者 |
中村 文隆 国立天文台, 科学研究部, 准教授 (20291354)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | star formation / molecular clouds / ALMA |
研究成果の概要 |
初期質量関数の起源を理解するために、国際プロジェクトALMA-IMFを実施した。初期質量関数とは、星団の初期質量分布を記述する普遍的な関数であり、太陽質量程度の星が形成される領域では、母体となる分子雲コアの質量関数は、星団の初期質量関数と同様であることが認識されてる。一方、太陽より8倍以上の質量を伴う大質量星が形成される領域では、分子雲のコア質量関数は初期質量関数と異なることが示唆されている。我々は、ALMAを用い15個の大質量星形成領域を観測し、分子雲コアの質量関数が進化とともに変化し、質量関数と初期質量関数はその進化の後期段階でのみ同様になることを発見した。
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自由記述の分野 |
High-mass Star Formation
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
星の質量は、星の進化を決定する重要な物理量です。星の質量はその母体となる高密度コアの質量と関係している ことが知られています。太陽系の誕生過程や進化を理解する上で、星の質量と高密度コアの質量との関係を 明らかにすることは非常に重要です。星の質量は生命誕生の条件とも関係しています。 本研究から、我々は、星を形成する構造の質量分布が小質量星のみが形成される領域と大質量星も形成される領域で 異なることを発見しました。大質量星は銀河におけるエネルギー流入を支配しており、この発見により近傍や遠方の宇宙の形成や進化についての理解が深まると期待されます。
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