コンドリュールは、45.6億年前に形成した太陽系最古の物質である。本研究では、再現実験によってコンドリュールの形成環境を制約することを目的として、浮遊加熱システムを新規開発した。このシステムでは、管状炉の内部にガス浮遊ノズルを導入し、さらに近赤外レーザーを照射することによって、還元的雰囲気を保ちながら2000℃を超える温度で物体を浮遊溶融させることが出来る。このシステムを用いて、様々な岩石やコンドリュールを模擬した物質に対して浮遊溶融実験を行い、天然で見られるコンドリュール組織を再現することに成功した。
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