研究課題/領域番号 |
18H01289
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三宅 弘恵 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90401265)
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研究分担者 |
室谷 智子 独立行政法人国立科学博物館, 理工学研究部, 研究主幹 (40646593)
纐纈 一起 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (90134634)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 関東地震 / 古記録 / 震度 / 震源インバージョン / 強震動シミュレーション |
研究実績の概要 |
1923年関東地震では、翌日までにマグニチュード7クラスの余震が震源域で少なくとも4つ発生したとされている。しかし、この全容を解明した研究はかつて実施されていない。本研究では、関東地震とその余震群について、国内と海外の古地震記録を可能な限り収集・分析し、関東地震の一連の震源過程を解明するとともに、これらの総和としての歴史震度分布の再現を試みる。 1923年関東地震では、翌日までにマグニチュード7クラスの余震が震源域で少なくとも4つ発生したとされている。これらの余震について、米国カリフォルニア州バークレーの観測記録を中心に、国外の遠地記録について、精査とデジタイズを進めた。その結果、本震発生の3分後および5分後の余震の実体波はP波とS波共におぼろげに確認できたが、本震発生の50分後の余震は、本震の表面波に隠れていることが分かった。また、本震翌日に発生したM7クラスの2つの余震は、P波は明瞭でないがS波は明瞭である記録と、振幅が小さいために波形が確認できない記録となり、地震規模の相対比較に使用できることが分かった。したがって、遠地記録に関しては、翌年1924年に発生した丹沢の地震(M7.3)と比較し、余震規模の上限を検討することとした。また、過年度に引き続き、最新の関東地域の地下構造モデルを用いて、震度分布の観点から中小地震の地震動再現度の検討を進め、余震場所と余震規模に関して複数のケースを計算した。また、浅部地震波速度の時空間変化に伴い震度増分が経験式よりも増える事例の導入を加味した場合についても検討した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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