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2023 年度 研究成果報告書

新原生代クーンガ造山帯の岩石学的・年代学的精密解析からみたゴンドワナ超大陸の形成

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01300
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分17040:固体地球科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

角替 敏昭  筑波大学, 生命環境系, 教授 (50252888)

研究分担者 堤 之恭  独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (00370990)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードグラニュライト / 大陸衝突型造山帯 / 地殻進化 / ゴンドワナ / ジルコン年代 / モナザイト年代
研究成果の概要

新原生代クーンガ造山帯が露出する南部アフリカ、インド、南極などに見られる高度変成岩類について岩石学的・年代学的研究を行い、ゴンドワナ超大陸の形成プロセスについての再検討を行った。造山運動の年代は地域ごとに約6.2億年前~5.1億年前の差があることから、クーンガ造山帯は一回の大陸衝突によって形成されたイベントではなく、小大陸が段階的に衝突を繰り返すことによりゴンドワナ超大陸が形成されたとするモデルを支持する。また、変成作用の継続時間が7000万年を超えることが明らかとなり、このような長期間の熱の供給源として、地殻内部における放射性元素の改変や火成岩体の貫入の可能性を指摘した。

自由記述の分野

岩石学

研究成果の学術的意義や社会的意義

過去4回の超大陸イベントで形成された高度変成岩類の岩石学的・年代学的研究を行った結果、約27億年前以降の大陸衝突によって形成された造山帯のピーク温度圧力条件に大きな違いは見られないことから、27億年前には現在と類似したテクトニクスがすでに機能していたとするモデルを支持する結果が得られた。また、日本列島のような若い造山帯で現在起こっているバイモーダルな火成作用は過去の造山帯においても確認できるが、対の変成帯の存在は最終大陸衝突時における広範囲にわたる岩石の改変のため、確認することはできなかった。今後の更なる研究成果に期待する。

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公開日: 2025-01-30  

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