薄板型熱発電機の接合界面の品質を向上し、これを積層して高効率な熱電変換を実現した。金属細線・薄板なる低次元材料同士をジュール熱により接合し、電流や音波を用いた手法により接合部の品質を評価した。薄板型熱発電機の異種金属接合界面を酸化することで熱電変換性能が向上することを見出すと共に、その最大出力を理論的に算出した。更に薄板型発電機を積層した熱発電機の出力を予測する理論モデルを構築し、その妥当性を検証した。理論モデルより、薄板型熱発電機をAgペーストで100枚積層した場合、40Kなる低温度差において50uWの出力が得られるとの試算を得た。これは実用化に向けた有益な知見である。
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