近年,微視的内部構造を制御して機能・特性を発現させるセル状固体の研究開発が盛んであり,大変形を伴うセル状固体の非線形力学特性を適切に表現できるモデルが必要とされている.本研究課題では,セル状固体の骨格を形成する接合部(節)に着目して,静解析・動解析によってセル状固体の特殊な変形メカニズム(動的変形遷移機構および負のポアソン比)の解明に注力した.結果として,上述の変形メカニズムを表現できる周期構造の数理モデルを構築することに成功し,次世代材料設計に繋がるような荷重負荷速度に依存して剛性を切り替える粘弾性モデルや低周波数の膨張収縮振動特性をもつ稜共有型4面体構造を新しく提唱することができた.
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