研究課題
基盤研究(B)
地球環境保全に向けて電気自動車等の普及が進められている。電力系統と電気自動車の蓄電池をワイヤレス電力伝送で充放電する技術開発が行われている。ワイヤレス電力伝送により,信号での停止中や走行中にも充電が可能になり,自動車のバッテリーも小型化でき,多くのメリットがある。ワイヤレス電力伝送回路への要求として,小型・高効率と双方向電力変換がある。本研究では,三相電源を直接,高周波変換するマトリックスコンバータを用いた小型・高効率双方向ワイヤレス電力伝送システムを開発した。
パワーエレクトロニクス
本研究の成果として,マトリックスコンバータを用いることで,ワイヤレス電力伝送システムの小型化と高効率化を実現した。学術的には,低損失化を図るためのソフトスイッチング技術と,電源のノイズ低減と高効率化のための三相電源における力率1の正弦波電流波形を実現し,マトリックスコンバータの低ノイズ・高効率技術を確立した。社会的には,小型・高効率双方向ワイヤレス電力伝送システムの実現に向けた基礎技術に貢献した。