基幹系光ファイバネットワークを構成する光増幅中継伝送系の大容量化に向けて、リング型分布ラマンリングレーザー増幅(DRRLA)を提案し、特性評価を行った。DRRLAは、双方向の伝送ファイバを用いてリング共振器を形成し、2次励起光のみを外部から入力することにより一次励起光をリング内で発生させ、信号光を増幅する方式であり、簡易な構成で低雑音光増幅を実現することができる。本研究では、基本構成及びその改良構成を提案し、10,000 km級の長距離伝送において有効性を実証した。また、利得帯域の広帯域化、前方ラマン増幅に起因する偏波クロストークキャンセラの実現にも成功した。
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