近年性能の向上が著しい有機ELなどの有機半導体デバイスにおいて、依然としてデバイスの動作機構などの基礎的理解が進んでいない部分もある。我々は、光学的な手法を用いて、電子デバイスを評価する新しい手法を開発し、これらを用いたデバイスの動作評価を行っている。その成果として、有機半導体材料における一般化されたアインシュタインの関係の評価や、有機トランジスタ中のキャリア輸送機構、有機太陽電池における励起子からのキャリア生成過程などを評価することができた。また、直接観測ができない電界の三次元的な情報を可視化するための顕微鏡を構築した。
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