高線量でも動作しコンパクトかつワイヤレス化も可能な,新しい動作原理に基づく放射線センサーを提案,原理動作を目指し,Agカルコゲナイドにおいて,γ線によるAg拡散に起因する可逆な抵抗変化と不可逆な抵抗変化の双方を観測した。2 kGy/hの高線量下において4%程度の可逆な抵抗変化をリアルタイム測定し,センシング可能であることを実証した。複素インピーダンス測定とTOFSIMS,TEM観察,電子線回折を駆使した分析結果をふまえ,動作メカニズムのモデルを提案した。 送受信距離3.5 mのアクティブタイプのワイヤレスセンサーを試作し,動作を実証した。
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