光通信大容量化のための平面型光空間状態制御デバイスに関する研究を行った。特に石英系光波回路を用いたモード分割多重通信用光デバイスを主な対象とし、申請者らが提案したスクランブル型モード合分波器について、低損失な6モード合分波器が構成可能であることを明らかにした。また、伝送路の中継点において損失や遅延の等価を行うモード交換器について、独自の設計技術である波面整合法を用いて、グレーティング型6モード交換器を考案し、実験によりその効果を実証した。さらには、上記波面整合法を回路中に不連続部がある場合にも適用できるように改良し、世界で初めての、波面整合法設計シリコン導波路型モード交換器を実現した。
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