現在、VLSIシステムやデータセンター等において高速大容量データ伝送のニーズが高まっているが、配線の激増・伝送波形の劣化等が課題となっている。それに対し、無線通信で用いられている高度な符号化・信号処理技術が信号伝送の高性能化に適用可能な点に着目し、配線主体のVLSIシステムの設計理論体系を構築する点が本研究の学術的意義となる。 本研究成果は、微細化集積回路において、従来のデバイス主体の設計とは異なり、配線の高性能化に着目することによりデバイス性能を活かす新視点の集積回路設計手法であり、高速高効率データ伝送を目的としたVLSIシステム、データセンター等のインフラ実現に有効な技術と考えられる。
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