本研究では,岩石材料試験における新展開を目指して,マイクロ材料試験による鉱物の物性試験と微細なクラックの形状や配置を明らかにして,数値シミュレーション上で融合することを目指した.花崗岩内部の微細なクラックの形状観察のために,蛍光樹脂のプラスティネーション法を応用した真空含浸技術,真空吸引法による樹脂含浸を実施した.花崗岩に蛍光樹脂を含浸すると,内部に含まれる石英によって光が透過されて,組成鉱物の形状・輪郭をより簡易に捉えることができた.今後,鉱物の間に存在する境界の物性を調査できれば,ミクロな構造から岩石の物性を予測することが期待される.
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