研究課題
感圧塗料(PSP, Pressure Sensitive Paint)にパルス照明した後の蛍光強度の減衰定数は温度と風速で決まり、照明強度に依存しない。従って参照強度無しに、被写体が運動する場合でも面的時間的圧力変動を計測出来る。この技術をLifetime PSPと呼ぶ。本研究の目的はLifetime PSP技術に必要な特殊ビデオカメラを開発するとともに、これらの技術を用いて波面上の圧力変動の計測技術を開発することである。以下の3グループで研究開発を進めた.(1)近畿大学グループ(代表:竹原):Lifetime PSP法による波面上の圧力変動計測を可能にする。(2)立命館大学グループ(分担:江藤):Lifetime PSP法に必要な蛍光の減衰特性を可視化計測するための専用特殊ビデオカメラを開発する.(3)JAXAグループ(分担:中北):Lifetime PSPを用いた変動翼面の圧力計測技術を確立する.(1)近畿大学グループ: 小型風洞に設置した波長10cmの連続波形モデルの上に30m/sの風を送り、PSPによる風圧変動の計測を行った。風波による波面の風圧変動を研究するための基礎研究である。圧力変化は0.5%程度であり、レーザ照明と風の摩擦熱によるPSP強度の分離に困難を極めたがようやく計測できるようになった。(2)立命館大学グループ:専用制御ソフトウエアとデータ処理技術を開発した。(3) JAXAグループ:Lifetime PSPの技術開発と並行して翼面の変位を動的に画像計測する技術を開発してきた。Lifetime PSPとこの技術を併用して,変動翼面の変形と圧力変動を同時計測することに成功した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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