研究課題/領域番号 |
18H01551
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
赤松 隆 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (90262964)
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研究分担者 |
和田 健太郎 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20706957)
長江 剛志 東北大学, 工学研究科, 准教授 (30379482)
井上 亮 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (60401303)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 交通流 / MFD / 渋滞 / 階層的制御 / 確率制御 |
研究実績の概要 |
本研究は,(A) 大都市高速道路網における交通状態の変動特性を実証的に明らかにし,その実際的な変動条件下で,(B) 頑健かつ効果的な渋滞制御法を開発することを目的としている.(A)は,交通流状態のwithin-day/day-to-day の変動特性を明らかにする(A-1)と,利用者の経路およびOD 選択行動パターンのday-to-day 安定性を明らかにする(A-2)から成る.また,(B)は,実証分析で明らかとなる交通変動特性を考慮したミクロ・レベルの交通流制御法(B-1)と,ミクロ・マクロ階層制御法の開発から成る.本年度は,(A-1),(A-2),(B-1),(B-2) に対応する各々の研究の流れについて以下の手順で研究を進めた:(A-1) 2018年度に明らかにした渋滞パターン及び MFD の特性(day-to-day および within dayの変動の規則性)の頑健性を検証した.(A-2) 2018年度に開発した経路選択モデルの計算法及びパラメータ推計法を用いて,長期観測データに基づく,day-to-day 経路選択行動(パラメータ)の変動特性を実証的に明らかにした.(B-1)環状およびパラレル・コリドー型ネットワークにおけるランプ流入制御問題の解法および基本特性を理論的に解明した.(B-2)MFDによる制御とランプ流入制御を組み合わせた階層的制御のプロトタイプ・モデルを構築した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的および実施方法に記した2019年度の研究予定事項に関して,実際に成果が得られ,その成果を学会での研究発表および学術専門誌に掲載の論文として公開している.
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今後の研究の推進方策 |
2019年度の研究の進展状況はほぼ順調である.ただし,2019年度の研究遂行中に,(A-1),(A-2), (B-1) に関する新たな(追加的な)意義の大きい研究課題が現れてきた.そこで,2020年度は,まず,それらの新たな課題遂行を優先し,その後,計画書に沿った課題に取り組む予定である.
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