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2020 年度 実績報告書

縮退を宿命づけられた旧鉱山住宅街の変容過程の解明を通した縮退対応型住宅地計画研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H01610
研究機関北海道科学大学

研究代表者

谷口 尚弘  北海道科学大学, 工学部, 教授 (80337013)

研究分担者 中澤 秀雄  中央大学, 法学部, 教授 (20326523)
安武 敦子  長崎大学, 工学研究科, 教授 (60366432)
鮎沢 潤  福岡大学, 理学部, 助教 (70184249)
大月 敏雄  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (80282953)
野口 雄太  福岡大学, 工学部, 助教 (40881090)
足立 壮太  東京理科大学, 工学部建築学科, 助教 (90966839)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード炭鉱住宅地 / 住宅街の縮退 / 縮退対応策 / 人口減少 / 地質構造
研究実績の概要

昨今、日本は急速な人口減少下にあり、そこで発生しているのは高度経済成長期以降に拡大した郊外の過疎化である。その郊外を無計画に放置するのではなく、徐々に人やまちが減っていくなかで、地域・住宅街の住環境をマネジメントしていく縮退のプロセスデザインが、暮らしている住民にもサービスをする公共にも求められている。そこで本研究は、歴史的に類をみない人口減少を経験している鉱山住宅街を先行事例として、廃れていくことが宿命づけられた住宅街での『手が施さられてきた(施されている)試み』のプロセス分析を通して、日本が直面している人口減少期の住宅街に対して適用可能な縮退対応策を建築学・政治社会学・経済学・地球科学の多角的知見から提示することが大きな目的である。
2021年年度は、コロナ過によって当初の研究計画(調査地区とその内容)を大きく変更をせざるを得なく、下記①②③のように研究や調査を遂行した。
①これまでの調査した地域について研究分析を進めるとともに、これらの内容をとりまとめた書籍を出版するための執筆活動や打合わせを実施した(Zoomによるリモート打ち合わせも実施せざるを得ない状況であった)。
②①を進めるにあたり、これまでの調査で不足してた内容を補うため、補足の調査を随時実施した。とりわけ、東京大学図書館所蔵の鉱山実習報告の資料収集をを実施した。
③調査は大幅に少なくせざるを得ない状況であったが、長崎の伊王島地区および深堀地区、福岡および北九州の筑豊地区(川崎、飯塚、田川とその周辺)の炭鉱住宅地の現地調査を実施した。そららの地域にては写真記録や各施設では資料収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ過によって大幅に調査対象の変更が余儀なくされたため。

今後の研究の推進方策

・国外の炭鉱住宅地および関連施設を調査を実施する予定であったが、コロナ過により不可能になった。よって、国内の炭鉱住宅地および関連施設をより詳細に調査することとした。
・これまでの調査研究を公表するために、書籍出版のための打ち合わせをより密に、かつ、頻度を増やすこととした。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 産業構造変化後の市街地形成に関する研究 その3 ―直方市を対象に―2022

    • 著者名/発表者名
      杉本悠,安武敦子
    • 雑誌名

      長崎大学大学院工学研究科研究報告

      巻: 52 ページ: 73,78

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 産業構造変化後の市街地形成に関する研究 その2 ―田川市を対象に―2022

    • 著者名/発表者名
      杉本悠,安武敦子
    • 雑誌名

      長崎大学大学院工学研究科研究報告

      巻: 52 ページ: 67,72

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 三井三池炭鉱の社宅街変容に関する住宅計画研究2022

    • 著者名/発表者名
      足立壮太
    • 雑誌名

      東京大学大学院博士論文

      巻: 0 ページ: 1,260

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 産業構造変化後の市街地形成に関する研究 ―飯塚市を対象に―2021

    • 著者名/発表者名
      杉本悠,安武敦子
    • 雑誌名

      長崎大学大学院工学研究科研究報告

      巻: 51 ページ: 67,72

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 三井三池炭鉱における炭鉱住宅の建設過程に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      足立壮太、大月敏雄、谷口尚弘、安武敦子、橋本泰作
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 87 ページ: 721,730

    • DOI

      10.3130/aija.86.2410

    • 査読あり
  • [学会発表] 住宅街縮退の構図-縮退宿命住宅街としての産炭地域を事例として-2021

    • 著者名/発表者名
      谷口尚弘
    • 学会等名
      日本雪工学会誌37(4)
  • [学会発表] 炭鉱地域における住宅街の縮退プロセスに関する研究 その15-New ZealandおよびAustralia の産炭地を対象として-2021

    • 著者名/発表者名
      橋本泰作、谷口尚弘、大月敏雄、安武敦子、足立壮太
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集(建築計画)
  • [学会発表] 炭鉱地域における住宅街の縮退プロセスに関する研究 その14-北海道夕張市の炭鉱住宅街を対象として-2021

    • 著者名/発表者名
      吉田脩人、谷口尚弘、大月敏雄、安武敦子、橋本泰作、足立壮太
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集(建築計画)
  • [学会発表] 炭鉱地域における住宅街の縮退プロセスに関する研究 その13-北海道赤平市の改良住宅動向を中心として-2021

    • 著者名/発表者名
      谷口尚弘、大月敏雄、安武敦子、橋本泰作、足立壮太、吉田脩人
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集(建築計画)
  • [学会発表] 「太平洋炭砿資料」にみる太平洋炭鉱春採坑周辺における炭鉱住宅の建設・解体過程に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      足立壮太、大月敏雄、谷口尚弘、安武敦子、橋本泰作
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集(建築計画)
  • [学会発表] 炭鉱地域における住宅街の縮退プロセスに関する研究 その3 北海道空知産炭地域における大手炭鉱企業の所有が閉山後の住宅街の変容に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      吉田脩人、谷口尚弘、大月敏雄、安武敦子、橋本泰作、足立壮太
    • 学会等名
      日本建築学会北海道支部研報告集
  • [学会発表] 神石高原町幻の鍾乳洞で初めてみいだされたハイドロマグネサイト の鉱物学的重要性2021

    • 著者名/発表者名
      鮎沢潤・木村 颯・横田角光・横山英揮・吉村和久
    • 学会等名
      日本洞窟学会誌

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公開日: 2023-12-25  

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