本研究は,超遠方の天体への自律ランデブー誘導航法を実現を目指したものである.遠方・強摂動といった遠方天体ランデブー特有の力学環境を精緻にモデル化した上で,天体ないし,天体近傍での他宇宙機へのランデブー航法誘導の理論の構築と画像航法模擬実験を行った,自律性・信頼性・実時間性の高い天体相対光学航法アルゴリズムとして,VCC法を応用した天体輪郭とのテンプレートマッチング手法と,複数の人工標識を地表へ配置する能動的な対地相対航法アルゴリズムを案出した.両手法は,小惑星探査機はやぶさ2の実観測データを用いて有効性が評価された.また,それらを用いたミッション構想,キー技術抽出にも進展があった.
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