流れ中において、回転する円柱に働く流体力、並びに回転する円筒型線状構造物の運動特性を明らかにした。抗力は、回転比α=1.2付近までは減少し、その後上昇に転じる。揚力はα=3付近まで値が大きく上昇する。そして、抗力、揚力と共に、α=3付近から値の上昇が弱まる。回転方向の流速は円柱表面速度で無次元化できる。また、円柱表面からの距離を円柱半径で無次元化することができ、半径方向に対して対数的に減少する。フレキシブル模型を用いた水槽実験では、回転数の上昇に伴って模型の振動数が低周波に移動することが確認できた。回転により模型の付加質量が増加し、模型の固有振動数が低下するものと考えられる。
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