研究課題
基盤研究(B)
厚鋼板(板厚20mmの下向き1パス突合せ継手,板厚50mmの立向き1パス突合せ継手)に対する低入熱・高品質溶接法として,ホットワイヤ法と高出力半導体レーザ(6kWx2台)を組み合わせた溶接技術の検討を行なった。両継手共に,矩形レーザビーム形状および照射条件(照射位置,ウィービングなど)を適正化することで,融合不良のない,十分な強度を有する継手を実現することができた。
溶接・接合
大型船舶,橋梁,建築鉄骨,発電プラント,エネルギータンクなど,多くの重要インフラ製造分野において今後必要不可欠となる,高品質・高能率溶接技術の開発を目的としている。これまでのレーザ溶接と全く異なるコンセプトを提案・実現することで,施工裕度向上,溶接金属特性制御,自動化,高強度・高靭性母材の適用拡大なども可能となる。本溶接法の概念は他の様々な製品製造にも応用できるため,幅広い本研究成果の活用を検討している。