本応募研究は、リモートセンシング技術の一つであるライダーを用い、火山ガス中のSO2濃度の平面分布を計測するためのシステムを製作し、フィールド観測によりその有用性を実証することを目的とする。 808nm半導体レーザ、光学結晶Nd:YVO4、光学部品を組み合わせて波長1064nmと1342nmを発生させ、これらの光をPPKTP結晶に入射させて和周波である593nmを発生させ、さらに疑似位相整合素子(QPM)に入射することで第2高調波である297nmを得るレーザシステムの制作を行っている。予算に合わせシステムの内容を大幅に修正する必要があり、設計に時間を要したため、今年度はレーザシステムの完成には至らなかった。基本的な励起光源の特性、各種光学フィルタの特性など、基礎データの取得は終わっており、実際の制作に即した調整を行っている。
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