本応募研究は、リモートセンシング技術の一つであるライダーを用い、火山ガス中のSO2濃度の平面分布を計測するためのシステムを製作し、フィールド観測によりその有用性を実証することを目的とする。2台のNd:YVO4レーザをベースとする光源を製作し、実験室内でSO2ガスの濃度測定実験を行い、0.35±0.06ppm(±17.1%)で計測可能なことを示し、人体に対して害が生じるといわれる5ppmに対して±1ppm以内での計測が可能である結果を得た。レーザ製作の遅れと新型コロナウィルスによる社会的要因により、フィールド実験が2回しかできず、平面分布データを得るに至らなかった。
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