本研究では、細砂が存在する河川の浸食堆積メカニズムから発展し、空石積み工法の細砂の吸出しメカニズムに着目し、一定の成果を得た。近年、治水方式が流域治水へと転換している中で、流出抑制技術として護岸背後の空間や河岸域からの浸透機能の強化手法を考えているが、その際には空石積み工法からの吸出し現象や破壊形態に関する知見が必要である。また、災害が頻発する中で、災害復興時に地域との協働での復興計画立案手法の確立は大きな課題であるが、朝倉を対象に17集落46回の集落会議を開催し、その結果を分析し手法論についての成果が得られた。その結果は書籍としてまとめたが、球磨川の水害ですでに活用されている。
|