共連続相構造を有するエポキシポリマーアロイ/フィラー分散複合材に関し、相分離構造中にフィラーを自己組織的に配列させるための熱力学主導原理を探索した。共連続構造を形成するエポキシポリマーアロイ2種(数マイクロメートルの構造周期を持つ反応誘起型相分離系と数十ナノメートルの構造周期を持つ自己組織型相分離系)について銀フィラー存在場所および導電率を調べた。いずれもハンセン溶解度パラメータ距離の近い成分に銀フィラーの選択配置が為され、界面自由エネルギー減少が構造決定の推進力になったと証明された。数十ナノメートルサイズの共連続構造の方が導電率発現に必要な銀フィラー量の閾値が小さいことも知られた。
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