本研究により脆性的な複数の構成相からなる超耐熱共晶合金の異相界面特性制御と組織微細さの制御により,高い高温強度特性と高い破壊靭性値の同時賦与が可能であることを明らかにしたとともに,これまで十分に解明されていなかった超高融点金属間化合物材料の塑性変形の基礎を明らかにしたことは学術的に非常に意義がある.また得られた成果は新規超高融点材料の実用化に向けた基礎としても重要であり,将来的な発電用ガスタービンをはじめとする熱機関の熱効率の向上と,それによる化石燃料の消費量ならびに温室効果ガスの排出量削減に大きく寄与することが期待されるため,社会的意義も高い.
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