近年、情報・通信技術の急速な発展に伴って、HDDなどの情報蓄積デバイスの需要は益々高まっている。これらのデバイスの小型化に伴い、面記録密度の向上が図られている。ゆえに、狭い範囲の磁場を高感度で検出できる磁気ヘッドとして応用可能なセンサ材料の開発が求められている。特に、GMR素子はAMR素子と比較すると比較的大きな磁気抵抗効果を示し、さらには電析法などの高温・高真空環境を必要としない低コストなアプローチを用いて作製が可能であるために注目を集めている。本研究では、細孔径が70 nmテンプレートを用いて、パルス電解法によりCo/Cu多層ナノワイヤーを作製し、最大で23.4%のGMR値を達成した。
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