地球レベルでの環境負荷が問題となる現在では,持続可能な社会を構築するために新規機能性材料や効率の良い生産方式の開発が極めて重要になる。膜分離工学は,国連が定めた,Sustainable Development Goals(SDGs,持続可能な開発目標)への貢献が大きい学問である。本研究では,省エネ社会を実現するために目的分離対象に応じて,サブナノレベルでの分離膜の細孔径制御の可能性について検討を行なった。アニオンであるフッ化物イオンをアモルファスシリカにドープすることで,細孔径の制御が可能であった。また,構造安定性に寄与するSi-OH基の制御により,アモルファス構造の安定化が可能であった。
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