現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた標準品化合物による超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)に加え,Unified Chromatography(UC)における分離挙動データを取得できた.さらに,分離挙動データベースの構築も進めることができ,SFCにおける分離条件,溶出時間,ピーク幅等の挙動データのほかに,それぞれの化合物のLogPや化学構造などの情報についてもデータベースに収載できている.さらに,分子記述子情報に基づくプロファイリングについても実施した.また,研究協力者のフランスオルレアン大学のWest准教授らのグループと各種カラムのSFCにおけるキャラクタリゼーションについても取り組み,その成果を論文で報告した[Gros, Q., et al, J. Chromatogra. A,1639, 461923 (2021)]. また,超臨界流体抽出(SFE)における溶解度基礎データ取得についても,同様に進めることができた.さらに,SFE-SFCフラクション装置を用いた新規溶解度測定システムの開発についても取り組み,ハイスループットで溶解度の測定が可能なシステムの構築に成功した.また,それぞれの試験化合物について,SFEにおける溶媒組成,溶媒量,圧力,温度,溶出量のほか,LogPや化学構造など化合物に関する情報を格納したデータベースを構築できた. 上記のとおり,研究開発は当初の計画どおり進められている.
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