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2021 年度 研究成果報告書

プラズモニック金属ナノ構造体の化学的環境制御と新規な磁気円二色性応答の発現

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01808
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分28010:ナノ構造化学関連
研究機関三重大学

研究代表者

八尾 浩史  三重大学, 工学研究科, 教授 (20261282)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード磁気円二色性 / 局在表面プラズモン / 金属ナノ構造体 / 化学合成 / マグネトプラズモン
研究成果の概要

プラズモン性ナノ構造体近傍の化学的環境を精密に制御して新規なMCD応答の発現や増強・変調を目指すと共に、そのメカニズムの解明を目的として研究を行った。主要な成果を以下に挙げる:(1)磁性を持つマグネタイトFe3O4とAuを接触させたナノヘテロダイマーを作製し、MCD応答に現れるマグネトプラズモンの磁気遮へい効果を見出した。(2)Ag-Auコアシェルナノ粒子をシェル厚を制御して作製し、プラズモン混成に起因するMCD応答のシェル厚依存性を見出した。(3)直径90 nmを超えるAgナノ粒子を精密作製し、通常の光学測定では見えない高次モードが、MCDでは高分解能かつ高感度に検出できる事を明らかにした。

自由記述の分野

ナノ物質化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の最も重要な学術的意義は、ナノ粒子(ナノ構造体)の化学的合成法の進展とナノフォトニクスの発展が好ましい形で相互作用し、化学屋が化学的な視点でプラズモニクスに積極的に関わる事ができる事を明確に提示する事ができた点にある。リソグラフィーを主体とする物理的研究と対比して、ものづくりを得意とする化学者が様々な合成技術・表面処理技術によって次世代のプラズモニクスを発展・牽引しようとする試みは大いに創造的であり、その社会的意義も大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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