酸化物担持金属触媒は実用的に広く用いられている。反応中における活性金属種の電子状態及び三次元構造を解明することは、触媒構造と活性との相関を原子レベルで解明し、更なる高性能触媒開発のために不可欠である。我々は、酸化物単結晶上に高分散した金属種の電子状態(XANES)及び三次元構造(EXAFS)に関する情報が得られる超高真空偏光全反射蛍光XAFS法を高度化し、気相ガス存在下高温での触媒反応中においてもこうした情報が得られるオペランド偏光全反射蛍光XAFS法の開発に成功した。また本手法をPt/Al2O3(0001)触媒表面上でのCO 酸化反応に適用し、Pt活性点の電子状態及び三次元構造解析を行った。
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